当院のレーザー治療は2機種のQスイッチYAGレーザーを使用しております。
QスイッチYAGレーザー
最も一般的な治療方法です。メスは一切使用しませんので、明らかな傷の心配はありません。欠点は「2~3ヶ月毎に複数回の治療が必要となる」「黒以外の色の入っている入れ墨(タトゥー)には効果が低い」という点です。
レーザーを照射した瞬間にも色は薄くなりますが、レーザーによって分解された(小さくなった)入れ墨(タトゥー)の色素がマクロファージ(お掃除するような役割の細胞)によって徐々に体内に吸収されるのに3ヶ月程度かかりますので、治療の間隔は3ヶ月(急ぐ場合は2ヶ月)をお願いしています。治療間隔が3ヶ月以上長くなる分には一向に構いません。
ご存じかもしれませんが、入れ墨(タトゥー)治療に用いるレーザーは主に「入れ墨(タトゥー)の色に反応させる」タイプのものです。殆どのレーザーは黒い色には反応しますが、黒以外の色では効果が落ちます。
赤い色にも反応するレーザー(Qスイッチヤグレーザーの532nmの波長のものやダイレーザーやロングパルスヤグレーザー)はあるのですが、入れ墨(タトゥー)のように皮膚の深い部分の赤い色は苦手です。ですから、黒一色の入れ墨(タトゥー)は回数さえかければ最終的には消えますが、黒以外の色が入っている入れ墨(タトゥー)では、最終的に完全に色が無くなるという保証が出来ません。
具体的には黒の部分は3回で消えたけれども赤い部分は5回かかってしまった、黒い部分は完全に色が消えたけれども緑やオレンジの部分は薄くはなったが少し色が残ってしまった、というような可能性があります。黒以外の色が入っている入れ墨(タトゥー)では後述の切除縫合などもお勧めしています。
ですから、黒以外の色が入っている入れ墨(タトゥー)のレーザー治療をご希望の場合には「テスト照射」を行う場合があります。試しに入れ墨(タトゥー)の一部(黒と黒以外の色の部分)にレーザーを照射してみて1~2ヶ月後に色の消え具合をチェックします。経験的にこの消え具合から「レーザーで消えますよ」とか「薄く残ってしまう可能性が高いですよ」という判断が出来ます。このテスト照射の結果を見てから治療方針を決定する、というのも1つの手段です。
一般的なQスイッチレーザーには「ルビー694nm」「アレキサンドライト755nm」「ヤグ1064nm」の3つがあります。いずれもが入れ墨(タトゥー)治療に使用出来るのですが、その波長特性のために1064nmという長い波長が最も皮膚の深い部分までレーザー光が到達しますので、当然効果が一番高いです。ですから、当院でもQスイッチヤグレーザー(アメリカMedlite社製)を採用しています。この機種は別名「Tattoo Laser」と呼ばれており、入れ墨(タトゥー)には最も効果的です。唯一の弱点は他の2機種と違って治療後に軽度の出血がある、という事です。逆に言えば他の2機種よりも深部まで作用している証拠です。治療後2~3日のガーゼや絆創膏によるカバーが必要です。
レーザーに付きものの副作用としては色素沈着や色素脱失、瘢痕化などがあります。
メリット・デメリット
料金
大きさ(サイズ) | 料金 |
---|---|
1㎡(1×1cm) | 10,000円 |
500円玉サイズ | 20,000円 |
手のひらサイズ | 50,000円~ |
上腕半周 | 100,000円~ |
胸元全体 | 200,000円~ |
背中全体 | 200,000円~ |
腰部全体 | 200,000円~ |
- ■モニター制度
- 「治療は受けたいけれども少しでも安価で治療を済ませたい」という患者様のためにモニター制度を導入しています。10%以上、料金が安くなります。
その代わり、モニターとなった方は治療前後の写真等がホームページ、院内掲示等に掲載される可能性があります。(もちろん顔は掲載されません)
治療方法や広範囲の料金は相談・診察の上で決定します。ただし、面積的に治療に無理がある場合や患者様の体質、既往症、年齢、通院条件などによってはモニター治療が受けられない場合もあります。