皮膚移植術による入れ墨(タトゥー)除去法

切除縫合が不可能なくらいの広範囲(上腕全周性、背中、胸など)の入れ墨(タトゥー)や治療期限が限られている場合には非常に有効な方法です。

皮膚移植術

ドナー(皮膚を採取してくる部位)は太もも外側が一般的です。お尻から皮膚を採取するとイスに座った際の痛みが気になります。通常は皮膚を全部(全層、すなわち真皮と表皮)採取してしまうと皮膚の欠損を生じますので「分層植皮」と言って皮膚の「表皮全部と真皮の上層の一部」を採取して来ます。(入れ墨(タトゥー)の面積が狭い場合は全層植皮を行う場合もあります。)

ドナー部分は上皮化と言って残った真皮層から新しい皮膚が再生してきます。ただし、再生した皮膚は「全く元通りの皮膚の状態」では無く、手術後しばらくは色素沈着した皮膚となったり、数年後には少し皮膚の色が抜けた(色素脱失)状態になったりしますが、長い目で見ればそれ程気にならないレベルだと思います。ドナーの部分は「子供の頃に火傷をしてしまった跡です。」と言えば誰もが納得すると思います。

実際の治療では入れ墨(タトゥー)の部分の皮膚を全て切除します。ですから入れ墨(タトゥー)の色や入っている深さには関係なく治療できます。入れ墨(タトゥー)を切除した部分にドナーから採取した皮膚を貼り付けて縫合します。治療後7~10日程度で植皮した皮膚が生着しますが、それまでの期間は患部の安静が必要です。腕や肩の皮膚移植の場合は車の運転や腕を使う仕事は1週間程度控えてもらっています。

面積の小さい皮膚でより広範囲な部位を手術する方法として、「メッシュグラフト」という方法があります。これは採取した皮膚をメッシュダーマトームという特殊な機器にを使って「メッシュ状」にして伸展性を獲得して、より広範囲をカバーする方法です。皮膚表面が多少きれいではなくなりますが、金銭的にもドナー的にもメリットのあるやり方です。

ドナーの皮膚と元々の入れ墨(タトゥー)部分の皮膚とでは「皮膚の色」「皮膚の厚み」が微妙に違っていますし、皮膚を切除縫合していますので縫合部は全周性の線状の傷となります。植皮された部分の皮膚は初期には「色素沈着」や「瘢痕化」する可能性が高いですし、長期的には「色素脱失」する可能性もあります。ただし、これもやはり「子供の頃に火傷してしまった跡です。」と言い訳する事が可能です。

メリット・デメリット

メリット
  • 色に関係なく除去が可能
  • ある程度の大きさであれば1回で除去できる
デメリット
  • 入れ墨(タトゥー)以外(移植元)にも傷跡が残る
  • 赤みが落ち着くまで時間がかかる

診察は全て無料となっております。お気軽にご相談ください。

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治療に関して

傷跡 残る
治療回数 基本1回
色の制限 なし
大きさ 制限なし
通院 状態による
入浴 シャワー:当日
入浴:状態による

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料金

大きさ(サイズ) 料金
ハガキ1枚分 500,000円
■モニター制度
「治療は受けたいけれども少しでも安価で治療を済ませたい」という患者様のためにモニター制度を導入しています。10%以上、料金が安くなります。
その代わり、モニターとなった方は治療前後の写真等がホームページ、院内掲示等に掲載される可能性があります。(もちろん顔は掲載されません)
治療方法や広範囲の料金は相談・診察の上で決定します。ただし、面積的に治療に無理がある場合や患者様の体質、既往症、年齢、通院条件などによってはモニター治療が受けられない場合もあります。

診察は全て無料となっております。お気軽にご相談ください。

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