症例写真

治療前

1回目終了後

1回目切除皮膚

2回目終了後

2回目切除皮膚

3回目終了後

3回目の切除皮膚

4回目終了後、合計2年かかりました

4回目切除皮膚

前腕にある4センチ程度の入れ墨(タトゥー)ですが、黒だけではなく赤と青も入っていました。

マジックペンで書いたように「紡錘形」に切除します。

2回目の切除を行い、黒だけでなく全体にレーザーを3回程照射した状態です。
緑、赤は殆ど消えませんでしたが黒は殆ど消え、紫はかなり薄くなって目立たなくなりました。
紫に関しては患者様は切除を希望していません。

緑と赤の部分を左右方向に切除し(傷は縦方向)さらに黒と紫の部分に3回レーザーを照射。
入れ墨(タトゥー)の色は消えましたが、傷は1本の線とはならずに結果的に「ヤケド跡」のようになりました。
これ以上の治療を希望されなかったのでここで治療は終了となりました。

前腕にある4センチ程度の入れ墨(タトゥー)ですが、黒だけではなく赤と青も入っていました。

マジックペンで書いたように「紡錘形」に切除します。

皮膚だけでなく、皮下の脂肪も適宜切除します。

手術後1か月の傷、少し傷が盛り上がっていますがこれは「真皮縫合」と言って後々傷が目立たないようにわざと縫合する際に盛り上げてます

手術後3か月の傷、術後1か月に比べると格段傷が薄くなっているのがわかると思います。この後は時間の経過とともにより一層目立たなくなります。

治療前です。

1回治療後、3ヶ月の状態です。

2回治療後3ヶ月です。

3回治療後6ヶ月です。
殆ど分からないレベルです。

上下のアイラインにアートメイク(入れ墨(タトゥー))が入っています。除去希望の患者様です。

QスイッチYAGレーザー1回照射後、4か月です。
ほぼ完全にアートメイクは消え、睫毛は残っています。

これも黒い色だけの入れ墨(タトゥー)なのできれいになっています。QスイッチYAGレーザーを5回照射しています。右側の治療後の写真をよくよく見ると入れ墨(タトゥー)の入っていた部分の皮膚が少し白っぽくなっています。これは「脱色素斑」と言って通常の皮膚の肌色がレーザー治療によって薄くなってしまう現象です。もともと色黒の方では少し気になる事もあります。

これは黒と水色の2色の入れ墨(タトゥー)です。10回以上QスイッチYAGレーザーで治療していますが、黒以外は「薄くはなったけれども残っている」状態です。左側の治療前よりは改善してはいますが、これで満足な患者様はいないと思います。やはり最初から切除縫合などの別の治療をお勧めする症例です。

殆どが黒色なので時間をかければレーザー治療でよかったところ、本人事情により切除縫合を行いました。
入れ墨(タトゥー)を切除縫合する際の皮膚の横幅が広すぎた為2回に分け治療となりました。1回目で約2/3を切除しています。
皮膚は時間と共に伸び再度切除する余裕が出てくるため、治療の間隔は3~6か月以上開けてもらっています。
右端は2回目治療後3か月です。傷はまだ赤く少し盛り上がってます。赤みは経過とともに無くなりますが「最高に綺麗な傷」ではありません。上腕外側は日常生活で使う部分なので傷に緊張がかかりやすく抜糸後の傷が他部位と比較し綺麗になりにくい場所です。

左下腿に入っている多色彫りの入れ墨(タトゥー)です。レーザー、切除とも適応がありませんので、皮膚移植を行いました。

太腿より皮膚移植を行い1年後です。皮膚は完全に生着していますが内部に所々線状の部分があります。移植した皮膚の生着が不完全だった所です。逆にこの線状の部分があるおかげで皮膚移植を受けたことが分かりにくくなっています。

黒い部分がほとんどないカラフルな入れ墨(タトゥー)です。レーザー治療の対象ではないため皮膚移植を行いました。
皮膚は通常太腿の外側からデルマトームという専用の器機で薄く採取します。(太腿部分は21週間程度で皮膚が再生されます)入れ墨(タトゥー)部分の皮膚は全層切除し採取した皮膚を貼付。何か所も縫合し固定します。
移植された皮膚が生着するまでには10日程度かかりますのでその間は安静が必要です。
この方同様、入れ墨(タトゥー)が広範囲で移植する皮膚の面積が足りない場合には採取した皮膚をメッシュ状に穴を開けて皮膚の伸展性を高める細工を追加します。その為皮膚表面にメッシュの穴が点状に跡となって見えます。右は術後1か月です。

1)治療前。既にレーザー治療を2回受けてますが赤色が消えないため皮膚移植をすることとなりました。
2)入れ墨(タトゥー)のある部分の皮膚を全層切除します(見えているのは筋肉などです)。
3)耳の後部から採取した皮膚(全層)を貼付、縫合しています。
4)患部に皮膚が密着するように綿球を置き糸で固定します(タイオーバー固定)7~10日この状態を保持します。
5)治療後約1か月です。まだ赤みがありますが時間の経過と共に周りの皮膚と馴染んできます。

背中全面の黒一色の入れ墨(タトゥー)です。本来ならばレーザー治療が第一選択ですが、短期間で出来るだけ安価に治療したい、とのご希望で患者様は「皮膚削除」を選択されました。6回に分けて治療する予定です。

1回目の皮膚削除が終了した直後です。
全面に出血が見られますが痛みはそれほど強くないです。入院も不要です。治療後は人工皮膚を貼付し上皮化を待ちます。
患部以外のシャワーは当日より可能です。

治療後約1ヶ月半です。
治療部位の入れ墨(タトゥー)は完全に消えてますが皮膚が赤く盛り上がってます。年月とともに赤みや盛り上がりは軽快してきますが普通の皮膚には戻りませんのでこの治療を受ける為には覚悟が必要です。

10か月後の写真です。意外と綺麗になっています。
削除直後に見られた赤み、盛り上がりが消え、普通の傷の皮膚に落ち着いています。皮膚の柔軟性も回復し日常生活には支障なくなっています。今回は残りの背中左半分を皮膚削除しました。

3回目治療後1ヶ月です。3回目の治療部位はまだまだ赤みと腫れがあります。
今回は赤みのある部位の右側を皮膚削除しました。次回は臀部の治療を行う予定で、それで終了です。

左)うなじ(背中上部)に入っている黒1色の入れ墨(タトゥー)です。本来ならばQスイッチYAGレーザーで数回に分けての治療をお勧めするのですが本人の時間的余裕の関係により傷は多少残ってもいいので早急に入れ墨(タトゥー)の色を完全に無くしたいという希望でした。相談の結果皮膚削除術(アブレーション)を選択しました。

右)皮膚削除術を行った直後。1回で完全に入れ墨の色素はなくなっていることがわかります。治療後は意外と出血は少なく痛みもありません。背中や臀部などのように皮膚が厚い部位では皮膚をある程度(2mm位)削っても皮下組織(脂肪や筋肉など)が露出しないので適応があります。傷は残っても構わないので1回で入れ墨(タトゥー)を消したい方に向いています。

治療前…上腕の入れ墨(タトゥー)です。黒以外の色はレーザー照射しても全体的に色は薄くなりますが満足するほど綺麗にはなりません。上腕は皮膚の余裕のある部位ですので、この患者様は切除縫合を行いました。

1回目手術後…切除縫合後1か月の写真です。この患者様のように入れ墨(タトゥー)範囲が広い(横方向の幅が大きい)場合は1回ではすべて切除できませんので2回に分けて切除縫合を行う計画です。1回目で2/3程度の入れ墨(タトゥー)が無くなりました。傷口は1本の線状の傷となっていますが治療前の入れ墨(タトゥー)の長さと比べると随分傷が長くなってしまうのが弱点です。

2回目手術後…2回目の切除縫合後1か月の写真です。まだ傷口の赤みがありますが入れ墨(タトゥー)は完全に無くなっています。傷周囲の皮膚の「横線」はテープ跡です。どのような手術でも抜糸後2~3か月は傷を綺麗に目立たなくするためのテープを貼ってもらいます。

1年後…2回目の手術後1年経過しています。傷の赤みは完全に消え、皮膚のツッパリ感もありません。ただし、所々傷の「横幅」が拡大している部分があります。切除縫合の治療ではどうしても皮膚をかなりのテンションで引き寄せますので、「傷口の皮膚が横方向に引っ張られて傷の幅が拡大する」ことがあり得ます。希望があれば、再度切除縫合しより目立たなく(傷の横幅を細く)することも可能です。

治療前…この患者様の入れ墨(タトゥー)は上腕に黒一色だけのものでしたが、普通はレーザー治療をお勧めするのですが、仕事の関係で「出来るだけ早く入れ墨(タトゥー)を無くしたい、傷は残っても構わない」という条件だったので入れ墨(タトゥー)の皮膚ごと切除縫合する治療を選択しました。
レーザー治療の場合は3ヶ月毎に5回前後の治療が必要となりますので、1年半以上かかる事が一般的です。

1回目…切除と言っても横幅がある入れ墨(タトゥー)でしたので、1回だけでは切除しきれないので、2回に分けて治療を行う計画を立てました。
写真は手術後1週間の抜糸前の画像です。糸がまだ付いています。
糸は連続縫合してありますので、1針ずつ縫合していません。手術後はこの写真のように内出血が2週間程度あります。手術後1~2週間は皮膚が突っ張った感じが残ります。

2回目…1回目の手術後3~6ヶ月で皮膚が伸びてきて余裕が出てきますので、その頃に2回目の手術を計画します。
この患者様の場合は仕事の関係で8ヶ月後に2回目の切除を行いました。
写真は抜糸直後のものです。やはり内出血が残っており糸の跡も見えますが、これらは完全に消えてなくなります。
かなり傷口の皮膚にテンションがかかっています。傷は最終的には1本の線となります。

治療前…手術前の写真です。上腕での入れ墨(タトゥー)だったのですが、縦長(上腕の長軸方向)の入れ墨(タトゥー)ではなかったので、横方向の傷として半袖シャツでも傷が目立たないようにデザインしました。

手術後1週間…手術後1週間(抜糸直後)の写真です。黄色や紫の部分は内出血の跡ですが、1週間程度で消えます。

手術後1週間(抜糸直後)…手術後最低3ヶ月はこのようにテープ(3M社製マイクロポアテープ)を傷口に対して直角方向に貼ってもらいます。こうする事によって傷の拡大(傷の幅が広がる)を予防します。

治療後1ヶ月…治療後1ヶ月の写真です。傷の両端が少し盛り上がっています。このような状態を「ドッグイヤー(犬の耳)」と呼んでいます。入れ墨(タトゥー)の皮膚を切除縫合した際の「皮膚の余り」のようなものです。これは3~6ヶ月で平坦化して目立たなくなりますので、心配ありません。傷口の周囲の皮膚のシワは直前まで貼っていたマイクロポアテープによるものですので、心配ありません。

上腕に入っている入れ墨(タトゥー)です。色は赤、ピンク、緑、黄色、黒の5色です。レーザー治療の対象とはなりませんので、分割切除を計画しました。

1回目の切除後の写真です。
入れ墨(タトゥー)は上腕の長軸方向に対して斜めに入っていたので、切除も斜めに行っています。その方が傷口の長さが短くて済むからです。

約4か月後に2回目の切除を行い、切除後抜糸直後の写真です。
本来は直線の傷が理想的なのですが1回目の手術後に残っていた入れ墨(タトゥー)の形が不規則だったのでS状としました。抜糸直後なので糸跡がわかりますが1か月以内に糸跡も無くなります。

治療前の写真です。多色彫りなのでレーザーでは消えません。この患者様の場合は分割切除を選択しました。

1回目切除後の写真です。半分近くは切除されていますが、まだまだです。

2回目治療後の状態です。もう1回は必要です。

最終的な抜糸後の状態です。不規則な形の入れ墨(タトゥー)だったので、完全に一直線ではなくて水平方向に傷が追加されました。

抜糸後2ヶ月の写真です。
傷の中央部の治りが完全ではありません。
縫合の際に緊張が高い部位はこのように治りが遅くなる可能性があります。
痛みや出血はありません。

臀部の入れ墨(タトゥー)です。黒以外の色が入っているので、レーザーの対象外です。
分割切除を選択しました。

1回目の治療後です。
70%以上は切除できています。

皮膚が伸びるのを待って約6ヶ月後に2回目の切除を行いました。入れ墨(タトゥー)の形の関係で傷跡は直線ではなくカーブした線となりました。逆に一直線でないので「怪我をした時の傷跡です」と言い訳しやすいかもしれません。